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あるちゅはいま日記

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縄文の美食家

御代田町の縄文ミュージアムで「縄文時代の食文化」と題するフォーラムが開催されていたのでのぞきに行った。
今までの通説と違って縄文人はすでに食物の管理を始めていたそうだ。
木の実でもドングリ類は東日本では好まれなかったようだ。
あくをぬいたり、粉にしたり縄文クッキーにしたり面倒な割にはおいしくなかったのだろう。
おいしいのは栗だ!
青森の三内丸山遺跡では遺跡からはなんと横幅が5cmにも及ぶ巨大栗が発掘された、これはまさに縄文人が大きな栗がなる木を自分たちで品種改良して育てたものに違いない、ということになってるそうだ。
そして、集落の周りの栗林の外側には動物のわな、落とし穴がしかけられていたようだ。
縄文遺跡からはイノシシ、シカの骨がたくさん出てくる。
これを石器で調理して、骨を砕き骨の髄を縄文鍋の味付けに。
また骨髄は塩分、ビタミン・タンパク質・脂肪を含んだ栄養補給食材。
復元するとこんな感じだそうだ。ちょいと写真をお借りしてきました。
縄文の美食家_b0126549_18251866.jpg
左上にはイノシシやらシカと野菜を煮込んだ「縄文鍋」シチュー、干し肉に干し魚にドングリ団子。
我が家の今夜の夕食より豪華。
長野県の北相木村の遺跡からはシャケの骨まで出てきたそうだ。
といっても狩りがいつもできるとは限らない、やはり植物質食料が主体であったとみられる。
麻、エゴマ、豆類を育てていた形跡もあるそうだ。
日当たりが良い竪穴式住居のかやぶき屋根がひょっとしたら畑の代わりになってたかも?
自然のサイクルの中に溶け込んで生活していた縄文人、なんと欲の無いのどかで豊かな生活でしょう。
これが1万年も続いた縄文時代のひとつの理由ともいえるそうだ。
しかし、縄文人の寿命は30才そこそこであったらしい。
by hanaha09 | 2012-01-29 18:51 | 田舎暮らし | Comments(0)
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