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あるちゅはいま日記

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世界三大奇勝

浅間山には鬼が住んでいることになっている。
天明3年(1783)にこの鬼は怒り狂って火口から溶岩を押し出した。
その規模は山頂火口から北方へ約5.5km、幅は800m~2km、その面積は6.8平方キロ、容積は0.2立方キロに達すると言われている。
村人たちは自然発生的にこの溶岩流を「鬼押し出し」と呼ぶようになった。
地球上とは思われないその異次元の様相に世界三大奇勝のひとつとして昔から注目を浴びていた。
箱根土地の経営権を握った堤康次郎は大正9年(1920)にこの鬼押し溶岩一体80万坪を営林署より取得、開発を始めた。
昭和8年(1933)には中軽井沢千が滝-峰の茶屋-鬼押し出し-三原間の有料道路を開設、その2年後には溶岩流の真ん中を鬼押し出し園として木造の「岩窟ホール」を建設した。
当時の絵葉書になった鬼押し出し園、人々の興味を多いにひきつけたようだ。
世界三大奇勝_b0126549_23404296.jpg
今はこんな感じ。
岩窟ホールではなく「鬼めしセンター」と呼ぶそうだ。
世界三大奇勝_b0126549_23415262.jpg
それにしても世界三代奇勝の残りは一体なんだ?
鹿児島の桜島にイタリアのベスビオ火山だそうです。
ちなみに世界三大がっかりはシンガポールのマーライオン、デンマーク・コペンハーゲンの人魚姫、ベルギー・ブリュッセルの小便小僧。
世界三大無用の長物は万里の長城、ピラミッドに戦艦大和だそうだ。

今年の群馬デスティネーションキャンペーンにも推されてない「鬼押し出し」。
わざわざ確認に出かけたおばさんは、「妙な鬼スポットを期待して行ったが、普通に混んでいて、普通に鬼推しで、じゃあ普通に楽しもうかと思って歩いていたら、妙な空間に巻き込まれた、といった気分だ。」と語っています。
今年はお客が多かった、有料道路の料金所のおじさんが言ってました。
がっかり、無用の長物でなくて良かった、良かった。
by hanaha09 | 2011-11-04 09:00 | 田舎暮らし | Comments(0)
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