旅行日記が5日も続きますとちょっとうんざり、でもがまんがまん。
旅のはじめに戻ります。
嬬恋村を出て、中仙道をたどっていった。
現在の国道は旧道を避けてバイパスができているため、あれやこれやといってるうちに宿跡を通り過ぎてしまう。
いくつかを見逃したがここ和田宿は見逃さなかった。
碓氷峠と並ぶ難所のひとつの和田峠、江戸から数えて28番目の山すそに設けられた宿。
難所を控えて軽井沢宿と同じく飲めや歌えやとにぎわったそうだ。
この建物は皇女和宮がお泊りになられた本陣。
1861年の3月に大火で消失したが皇女和宮の下洛降嫁のために11月には昼夜兼行で再建されたというもの。
屋根は栗板を手で割って石をのせた。
本陣の斜め前の脇本陣。
旅籠を利用した料理屋もすでに廃墟、でも手入れを入れられていたと思われる松はみごとに立派。
よく整備された街並はいつまでいても面白そうなんですが、先を急ぐので残念。
峠超え前、また後に英気を養った旅人たちの歓声が今にも聞こえてきそうな宿でした。