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あるちゅはいま日記

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熊野神社のさかさ杉

嬬恋村西窪発電所を万座川に沿いどんどん北へ上っていきますと門貝(かどかい)集落に行き着きます。
”かど”は出入り口の意味、”かい”はカイト(垣内)小集落を意味するらしい。
両方あわせると門貝とは出入り口にあたる小集落ということになる。
上州側から万座川をさかのぼり、毛無峠を経て信州にいたる毛無道が14世紀の書物にも「奥の大道」として記述されている。
門貝はこの毛無道の上州側の最初の集落として役目を果たしていたものと見られる。
毛無峠とは嬬恋村と長野県高山村を結ぶ、名のごとくはげ山のつづく標高1823mの険しい峠、冬になると一番に白くなる。
この集落のはずれに熊野神社がある。
この地をを訪れた弘法大師が持っていた杖を地面にさすと、杖から根が生え逆さにそだったと伝えられるサカサスギがある。
幹の周囲およそ9メートル、高さおよそ36メートルの大木、まるで天を仰ぐ様は威厳深いものがあります。
裏日本の杉は下の枝が垂れ下がって根を張ることがあるそうだ、これがサカサスギの秘密。
熊野神社創建とされる大同元年(806)から数えると樹齢1千百年以上と推定される。
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石段をあがった杉木立の中に本殿が静かにたたずんでいます。
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お賽銭箱の前には鈴に鈴緒、何でこんなにたくさんついてるんだろう?
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横っちょにはなんとお神酒が置いてある。
いただこうと思い1升瓶を持つとほこりっぽい、中身がなんだか黄色っぽい。
手を合わせ本日は遠慮させていただきたくお願いいたしました。
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毛無道の道筋にあたるこの地は、四阿山や白根山など深山幽谷の霊地を控えていた。
山伏の修業の拠点となりやがて、熊野神社が分社されたのであろう。
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80mほど登ったところには山伏がこもって修行を行ったとされる梵字が刻まれた岩窟があるそうです。
急坂を見るとなぜか元気が出なかった、またの機会にしたいと思います。

水洗も咲いてすっかり春です。
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by hanaha09 | 2011-04-26 18:09 | 田舎暮らし | Comments(0)
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