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あるちゅはいま日記

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フォークランド戦争勃発の日

フォークランド諸島は日本から見ると地球の反対側、アルゼンチンの沖合にある人口2000人程の住む島々、面積は長野県程度。
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この島をめぐって1982年3月、イギリスとアルゼンチンの間で軍事衝突が起こった。
元々は、大航海時代に西欧諸国が次々とやって来ては領有権を主張、幾多の変遷を繰り返し、1833年にはイギリス軍が上陸以降実効支配を続けてきた島々だ。
かねてから、旧宗主国のスペインからの領有権を主張していたアルゼンチンの軍事政権が内政に行き詰まりナショナリストに迎合、突如軍をフォークランドに派遣、イギリス守備隊を降伏させて占領したのが紛争の発端だ。
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イギリスにとっては、同諸島は特に重要なものとはとらえられず、国内では奪回に否定的な意見や国連やアメリカなどの平和的解決の斡旋申し出を受けようとした。
だが、イギリス経済の低迷から支持率の低下に悩まされていた鉄の女サッチャーは間髪入れずに「侵略者が得をすることはあってはならない」と譲歩を拒み、同年5月にイギリスの陸海軍、空軍、特殊部隊を動員、フォークランドのアルゼンチン軍を撃退し、6月中旬に奪還に成功、勝利した。
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その後、支持率73%を記録したサッチャー政権は2度目の総選挙でも大勝利した。
この戦争に於いて、双方に戦傷者1250人(戦死900人)、艦艇や航空機、ミサイルなどの多額の損耗を出した。
この紛争で漁夫の利を得た国もあった、アルゼンチン軍が買い求めたフランス製空対艦ミサイル「エグゼゾ」、イギリス駆逐艦、アメリカ輸送艦を次々と撃沈させた。
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実戦でその効果が確認され、世界で一躍有名になった攻撃用ミサイルとなった。

今、日本国の周りには安定さを欠くと思われる隣国ばかりだ。
と思うと、日本の政権も、国民の蚊帳の外での右往左往状態、税金をばら撒くだけの災害対策、遺憾砲だけの外交、一部の企業が儲けるだけの経済政策、自らの不祥事にはウソまがいの言いつくろい...
もう、なにをやらかすかわからん状態に近づきつつある様相だ、何事もなく過ごせる日本であってほしいものだ。
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# by hanaha09 | 2024-03-19 08:40 | 田舎暮らし | Comments(0)

ハピラインふくい鉄道

北陸新幹線、金沢-敦賀間が延伸開業した。
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従来の福井県内を通過していたJR北陸本線、大聖寺駅ー敦賀駅間は福井県内各市町村の第三セクター(県民鉄道)として新たに開業された。
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運行距離は84.3㎞、JRから譲渡される線路や土地、車両などの資産譲渡額が約70億円、従業員は280人で発足する「ハピラインふくい鉄道」。
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福井県では年間7億円程度の赤字と試算されているが、この鉄道の営業損失は13億5938万円に達するのではとも言われている。
旅客売り上げが十分に期待されない、線路、車両維持費用などの固定費が掛かる、ということに尽きる。
「ハピラインふくい鉄道」の年間営業収入予想は17億6563万円、JR貨物の線路使用料は17億4332万円ほどで合計はおよそ35億円、そこに営業経費が48億6833万円に上るとされる。
そもそも、JRがなぜ在来線を切り離すかというと、儲からないからだ、運賃が割安、短距離の移動の旅客が多いので営業収入はあがらない、その割に固定費が重くのしかかるのである。
北陸本線は貨物列車、優等列車が運行される高規格路線である、設備維持費用も当然コストがかかる。
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信越本線を引き継いだ「しなの鉄道」はこの路線維持に苦闘している、維持管理がいきわたらず脱線事故を起こした、複線の線路を単線化する意向だと聞く。
と言ってこの旧北陸本線を低規格に変更するというわけにもいかない、長大貨物列車が24時間走る、また、ウクライナ戦争でも明らかになったように緊急時の際の兵站には大量輸送の可能な鉄道は無くてはならないもの、大幹線である東海道のバックアップ路線としても欠かさざるを得ないものである。
車社会の発達と人口減少の影響が重くのしかかる第三セクター鉄道である。
ある第三セクター鉄道で増収を図ろうと通学生の定期代を値上げした、途端にお客さんが居なくなったという、通学生の親が車で送り迎えしたり、スクールバスを利用したりするようになってしまったのだ。
莫大な投資の絡む新幹線、その経済効果の裏で庶民の足、緊急時の兵站手段をも奪ってしまう鉄道旧線問題。
「そんなに急いで何処に行く?」、首都圏の京葉線での快速運転廃止の話もある。
日本で唯一新幹線の存在しない四国、心豊かで安全な国に発展するのかもわからない...





# by hanaha09 | 2024-03-18 08:09 | 田舎暮らし | Comments(0)

北陸新幹線延伸開業!

3月16日に、北陸新幹線金沢ー敦賀間が延伸開業した、福井と東京がダイレクトにつながった。
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福井駅には、"恐竜ロボットも熱烈歓迎!"と、東京から最速2時間51分で新幹線が駆け抜ける。
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福井駅前には外資系のホテルも開業、観光にビジネスに首都圏からの千客万来を期待する。
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新幹線は「かがやき」、「はくたか」が一日に14往復(まあ、一時間ごと)、その他に富山ー敦賀間の区間列車が運行する。
経済効果は588億円とされる。
一方で従来の北陸本線にあった、大阪・名古屋からの直通特急、「サンダーバード」・「しらさぎ」が敦賀駅止まりとなり福井までは、新幹線に乗り換えとなる。
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もともと、北陸地方は繊維工業の盛んな地域、大阪のアパレル市場と結びつき、さらに石川県の温泉地などは関西からの観光地として栄えた経緯がある、浪速っ子にとっては北陸は奥座敷であった。
昔のサンダーバードは「雷鳥」、別名が糸へん特急、平日は買い付けのバイヤー、機械メーカーの営業マンの御用特急、休日は連れと一緒の温泉お大臣特急であった。
関東経済圏への時間距離も縮まり、中部、関西経済圏の意義も小さくなる、ホテル、店舗の撤退もうわさされている、この敦賀駅での乗り換えは微妙な心理的障害となるという。
おまけに新幹線を利用した大阪駅と福井駅の間は、乗り換え時間を含め最大3分の短縮で、1150円の値上がりとなった。
福井県の人口は平成1年以降減少傾向にある、出生者数も減少しているが県外転出者数も著しい、転出者数で一番多いのが石川県へ、次が東京都、ストロー現象である。
寸詰まりの北陸新幹線は、江戸時代に巨万の富を叩き出した現代の北前舟になり得るのであろうか?








# by hanaha09 | 2024-03-17 07:30 | 田舎暮らし | Comments(0)

十六団子

3月16日は「十六団子の日」、田植えの前に行われる年中行事のひとつだ。
春先になると、山の神様が種を抱えて里にやって来て、その年の豊作をもたらすという。
団子をつくるときに餅を搗く音や、臼と杵が擦れあう音をにぎゃかに立て、山の神様をお迎えすることを伝えるのである。
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白木の三宝に1段目に9個、2段目に4個、3段目に2個、最上段に1個と並べると十六となる。
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なんで十六かというと、平安時代初期の頃、仁明天皇は、疫病が蔓延する世の中を憂慮、元号を「嘉祥」と改めた。
改元後すぐの6月16日、“十六”にちなんだ数の菓子や餅を神前に供え、健康招福祈願をしたことが“嘉祥の祝”として、受け継がれてきた。
江戸時代には、無病息災を願って16個のお餅を食べる“嘉祥喰い(笑わずに食べきれば無病息災が叶う)”という風習が庶民の間に拡がった。
これが山の神様にお祭りする十六の団子になったという。
山の家の畑はまだまだ雪の中、山神様の降りてくるのも、もうちょっと待って欲しい。
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団子も用意ができとらん。



# by hanaha09 | 2024-03-16 08:41 | 田舎暮らし | Comments(0)

人間洗濯機

1970年(昭和45年)の3月15日、大阪府吹田市千里丘陵で「EXPO'70 OSAKA」の一般公開が始まった、もう半世紀以上たつんだね。
♪コンニチワ コンニチワ 世界の国ーから...と、会場ゲートには怒涛の人波が押し寄せた。
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77カ国が参加、およそ半年間で入場者は6400万人を超えたという、当時の日本の総人口は1億5百人位、半数以上の人がやって来た勘定だ。
万博のテーマは「人類の進歩と調和」、進歩と調和という共存の困難なこの主題に人類の高い理想をその展示に追求した。
そして、岡本太郎の「太陽の塔」はその“原点”というんだが...製作者本人は「なにが進歩と調和だ!」と言ってたそうだ。
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1日50~60万人が集まる会場、消費電力は1日平均90万キロワット(奈良市全域の電力使用量に相当)、ゴミの総量は40万立方メートル(60万都市に匹敵)今から考えれば大変な未来であった。
就職の面接帰りに訪れた田舎の兄ちゃんにとっては何事も目を剥くものばかり、月の石は人の頭を見ただけ、外へ出ると電車が空を走っとる(モノレール)、黒電話ではなく電線も無い電話でお姉ちゃんがしゃべっとる、セイロン(今のスリランカ)パビリオンで飲んだ紅茶の味...ミニスカートのおみ足にも圧倒された。
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その中でも頭をよぎるのが「人間洗濯機」、人ばかりで遠くから眺められただけだったんだがね。
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今は無き三洋電機が展示した未来の風呂、直径2mほどの卵形の透明カプセルに階段を上がって入ると、前後のノズルから温水シャワーが出る、浴槽に湯がたまると、300個のカラーボールが飛び出してきて超音波で発生させた泡で体の汚れを落とすのだ、その後は温風による乾燥まで自動で進む、座っているだけで体を洗い終えることができるのだ。
その意義より、中に寝そべるお姉さんに注目が集まる仕掛けだ。
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モノレールも携帯電話も半世紀でおなじみの物になったんだが、残念ながら「人間洗濯機」は一般家庭には広がらなかった。
理由はいろいろあるらしい、髪が洗えない、自宅の中の風呂場まで人に見せて自慢が出来ない、烏の行水というわけにはいかない、毎回湯を変えなければならないのでお湯がもったいない、裸ではしごを駆けあがるのちょっと...ということの様だった。
そして、ネーミングが悪かった、三洋電機の洗濯機があまりにも有名過ぎたし、会社そのものもつぶれてしまった。
「進歩と調和」はなかなか難しいテーマだったようだ。












# by hanaha09 | 2024-03-15 08:06 | 田舎暮らし | Comments(0)